背番号40 Chien-Ming Wang (王建民 おうけんみん)
右腕先発ピッチャー、1980年3月31日生れ
王建民は、2000年にヤンキースとマイナー契約した、台湾出身初のメジャーリーガー。スタッテンアイランド・ヤンキースでマイナー時代に成長した。191センチと長身からくりだすストレートと、スピード差のない高速シンカーが持ち味。2005年からヤンキース、メジャーに昇格し、2006年には19勝し、アメリカンリーグの最多勝を獲得。サイ・ヤング賞候補となる。高齢化によるヤンキースの先発陣の中で、若き王建民は、先発ローテーションの中心となり、もはやエースと呼ばれて然るべきピッチャーである。手元までストレートか、シンカーか分からないスピードあるボールは、打者としては球種を絞りずらく、シンカーならばボールの上っ面にバットが当たってしまいボテボテの内野ゴロに打ち取られる。コントロールも良く安定している。スライダーやチェンジアップも持ち味であり、シンカーを有効に使うためホームランを打たれにくい投球が魅力である。
ヤンキースのサード、A-Rodにして王建民の投球を次のように称えている。
「王が投げるときはいつでも、内野手は『今日は忙しくなるな』って分かっているんだ。今日だって(王が取った24のアウトのうち)20個が内野ゴロだ。これは、とてつもない数字だよ」(2006年5月12日) 。撃たせて取るピッチャーだとダブルプレーの数も多くなり、走者としてもなかなか進塁しにくいようだ。ボストンに松坂が加入した際は、同じアジア人としてだけではなく、メジャーを代表するトップアスリートとして多くの局面で比較された。今後、ヤンキースの先発陣を牽引する原動力となることは間違いないだろう。
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